必見!子どもの暴言を減らす方法3選!

全員
スポンサーリンク

こんにちは!隊長です!

さて今回は『どうしたら暴言を減らせるか』をテーマにお話ししたいと思います。

指導員Aさん
指導員Aさん

学童で「バカ」「死ね」「殺す」など暴言を吐く子がいて困っています。

ママさん
ママさん

注意してもその時だけで、翌日にはまた暴言を吐いてしまいます。

隊長
隊長

周りへの悪影響も懸念されますし、聞いていて気持ちの良いことではありませんよね。

ところでなぜ子どもが暴言を吐いてしまうのか考えたことありますか?

指導員Aさん
指導員Aさん

ストレスが溜まっているんですかね?

ママさん
ママさん

親の影響でしょうか?

隊長
隊長

いくつか原因がありますよ。

私が実践していることをお話しさせていただきます。

今回はパパ、ママにとっても今後の子どもの育ちに影響が出るくらい大事なことを話します。ぜひ最後まで見ていってね!

スポンサーリンク

結論

暴言を減らす対策として以下の3つを意識しましょう。

・感情の社会化を意識する

・適切な言葉の選択

・職員全員で対応する

ただし、これをやったからと言っても、すぐに効果がでることはほぼありません。機械なら間違いを直せばすぐに修正されますが、私たちが相手にしているのは人間です。子どもたちが過ごしてきた数年間、十数年間を1日、1週間で修正できるはずがありません。修正までには半年、1年、数年かかることもあるでしょう。
前提として時間がかかるものとして理解してください。

感情の社会化を意識する

なぜ暴言を吐いてしまうのでしょうか?

原因の一つとして感情の社会化ができていないことが挙げられます。感情のコントロールができず、すぐキレてしまうような子はこれに当たります。

感情の社会化とは快・不快の感情が言葉と結びつくことで言語化され、他者と共有できるようになることを言います。
例えば子どもがお母さんに抱っこされて喜んでいるとき、子どもには正の感情があふれています。それをお母さんが「嬉しいね」「楽しいね」と言葉にしてあげることで、子どもはこの感情が「嬉しい」「楽しい」と言語化され、この感情は「嬉しい」「楽しい」ということなんだと他者と共有できるようになります。


逆に転んでしまい泣いてしまっているときは負の感情があふれています。「痛いね」「びっくりしたね」と言葉にしてあげることで、この負の感情が「痛い」「びっくり」と理解し、共有できるようになります。こうして感情が社会化されることで、自分の中にあふれる感情を言葉にして外に出すことができ、感情のコントロールができるようになるのです。

では感情の社会化ができないとどうなるのか?

パパ・ママの中には子どもの正の感情は気持ちを汲み取って言葉にしてあげられるのに、負の感情に対しては言葉にしてあげられなくなる人もいます。
例えば子どもが転んで泣いたとしましょう。その時子どもの中には「痛い」「びっくり」といった負の感情があふれます。そこでお母さんがすかさず「痛くない!」「泣かない!」と言ったらどうなるでしょうか?子どもは負の感情を抑え込んでしまいます。それを見てお母さんも「強い子ね」「いい子ね」と満足気に喜んだら子どもはますます負の感情を社会化できず=外にだせずに体の中にため込むことになります。それが続いていくと子どもは負の感情が常に容量いっぱいの状態になり、ちょっとしたことでキレてしまい暴言や暴力につながります。

暴言を吐いてしまう子には、その子の気持ちを汲み取り「悲しかったんだよね」「びっくりしたよね」「腹がたったよね」「悔しかったね」等、負の感情を言葉にしてあげる関りが必要になってきます。子どもの負の感情を社会化してあげ、経験を積み重ねていきましょう。パパママにはぜひ子どもが赤ちゃんの頃から感情の社会化を意識して対応してほしいです。もうすでに手遅れだわ・・と思った方も、子どもが小さければ修正期間も短くて済みますし、大きくなってしまっていても気づいた時から修正可能です。大事なのは諦めないことです。

ただ、指導員の方にとって難しいのは家庭が絡んでくるという点です。施設ではそのような関わりができたとしても、家では保護者が厳しすぎたり、保護者に甘えられなかったりすることもあります。保護者との関係づくりをし、感情の社会化が大事であることを説明していかなければなりません。ただ暴言を吐いたり、暴力をふるってしまう子の保護者は悩み、頑張ってこられた方も多いです。否定せず、よく話を聞いて心を解きほぐしていきましょう。そのうえでお子さんにとって何が一番なのか話し合っていけるといいですね。

この件については私が尊敬している大河原美以先生の本に大変詳しく書いてありますので是非一度読んでみてください。すぐキレてしまう子・感情の大切さを理解するのにとてもいい本です。また別の機会に詳しく紹介できたらいいなと考えています。

適切な言葉の選択

暴言を吐いてしまう原因として言葉を知らない・選択が間違っていることがよくあります。

子どもたちは毎日テレビ・ネット・漫画・他人を通じ、様々な情報や言葉を見たり聞いたりしています。良いことも悪いことも覚えます。その中には「バカ」「アホ」「死ぬ」「殺す」等の言葉も含まれます。これらの暴言って、子どもにしてみると大変使い勝手がいいし、いろんな場面で見たり聞いたりするので当たり前に使っていいものだと思っている子もいます。また面白い・腹が立つ・悲しい・残念・悔しいといった感情をすべて「ムカつく」で片づけることもあります。年齢的に幼いと知らないこともありますね。

先日も1年生の子が、友達の面白い行動を見て、笑いながら「あいつバカだ」と言った場面に出くわしました。「そういう時は面白い」っていうんだよと教えてあげました。他にも中学生が人狼をしていて「殺す」と言うので、「やっつけるとか違う言い方にしてほしいな」とお願いしたこともありました。

こういうとき本人には悪気がないことがほとんどです。でも周りで聞いている人たちは嫌な気持ちになったり、怖い思いをすることがあります。周りがどういう気持ちになるか教えてあげながら、場面や気持ちに沿った適切な言葉を教えてあげ、子どもが言い換えることができるようコツコツと実践していきましょう。

職員全員で対応する

これは職員向けの内容になります。パパママは飛ばしてもらって構いません。

暴言を減らしたいのであれば、子どもが言ってしまったその時にすかさず注意をしましょう。そしてそれがどの職員でもできるようにしましょう。簡単なようで実はすごい難しいことです。いいですか、「まぁ、今回はいいか」「ちょっとくらいなら」と決して流してはいけませんよ。楽しく友達同士で遊んでいても「バカ」「アホ」「死ね」「殺す」等、言った瞬間に注意して、感情の社会化や、正しい言葉を教えてあげてください。

暴言を許している環境であれば減るはずがありません。むしろ子どもは環境に適応しやすいので、周りの子も使うようになります。ただ逆を言えば、暴言を許さない環境であれば、時間はかかりますが少しずつ減っていきます。暴言を吐くと目立ってしまい、周りから浮いてしまうからです。

職員ひとりひとりの考えにバラツキがあると、なかなかうまくいきません。「一部の職員しか注意しない」といったこともでてきます。なぜ暴言を減らしたいのか、減らすためにはどうしたらいいのかじっくり職員同士で話し、どう対応していくか共通認識をもちましょう。そうしたらあとは徹底するだけです。

最後に

いかがでしたか?

私の勤めていた施設でも数年かかってだいぶ暴言を減らせました。なくすことはできませんが減らしていくことはできます。

途中何度も「無理じゃない?」「もういいかな」ってくじけそうになりました。でも「子どもたちみんなが安心して通うことができる施設にしたい」と思って「感情の社会化・適切な言葉・全職員で対応」を心がけてきました。パパママもお子さんの暴言等が気になる方は試してみてください。

時間はかかります。でも諦めなければ実現できますよ!

以上、皆さんの子育ちに活かしてもらえたら嬉しいです!ではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました