こんにちは、隊長です!
今回は避難訓練の時に何を話したらいいのかというお話です。
この記事を読むことで
初めて避難訓練を任された時の
「初めてで何を話したらいいかわからない」
「避難訓練の時にそれっぽいことを言いたい」
という悩み等を解決できると思います。
では早速見ていきましょう。
避難訓練とは
児童館や学童クラブでは児童福祉法により最低基準として月に1回の避難訓練が義務付けられています。
また消防法により、年1回以上の消火・避難訓練が義務とされています。(特定用途防火対象物の場合、年2回以上)
基本的には管理職が避難訓練計画、消防計画をしています。
月1回と年1回以上を踏まえつつ、地震、火災、地震+火災を基本としつつ、+αとして不審者や津波対応など必要なことを盛り込んで計画しています。
私たちは様々なことを想定し、子どもたちと職員の命を守るために訓練をする義務と責務があります。
どんな話をするのか?
ここでは地震や火災の避難訓練時に私が良く話していることを紹介します。
避難訓練の最後に話や振り返りをすることがあると思います。初めて避難訓練を担当するときは何を話していいかわかりませんよね。
当たり前の対応の他に、何を話したらいいのか、私の考えを述べたいと思います。良ければ参考にしてください。
地震
私は、子どもたちには「大地震(震度6、7)の時は大人も立っていることができません。私たち職員もみんなを助けたいけど、助けられないかもしれない。だからこそ日頃の避難訓練を真剣に行い、自分の身は自分で守るれるようになってほしい。」と伝えるようにしています。
そのうえで、
・机の下にもぐって机の脚を握る
・棚や窓から離れる
・ランドセル等で頭を守る
・隠れるところ、頭を守るものがない
ときは、部屋の真ん中で頭を抱えて
しゃがむ(カメやダンゴムシのポーズ)
といった対策を伝えます。
最期に、どこに避難するのか(学校や広域避難場所)、どういった過ごし方をするのか(お迎えなのかいつ帰れるのか)などを話します。
私は幸いにも大地震を経験したことはありません。ただ起震車で震度7の揺れを体感したことはあります。
その時思ったことは「助けられない」「自分の身を守るので精一杯」だということ。なので子どもたちには「何かあったら職員が守ってくれる」という意識から「自分の身は自分で守る」という意識に変えていくべきだと思うようになりました。
子どもたちには「どうしたら自分で身を守ることができるのか」を具体的に伝えていきたいですね。
余談ですが、以前研修で消防所の方から、災害時に職員さんは要救助者にならないようにと言われました。
大人がケガをして動けなくなると、救助にたくさんの大人の手が必要になりますし、子どもを一人でも多く助ける人員が減ってしまうからだそうです。
職員さんは、身を挺して子どもを守ろうという方が多いと思いますが、無理せず自分の身を守ることも大事だと頭の片隅に入れておいてもよいかと思います。
火災
火災の時は「火災は煙が一番怖いんだよ。多くの人は煙を吸って動けなくって、それで炎に包まれて死んじゃうんです。あと、煙は有毒ガスもでるし、とっても高温だから、吸うと喉や肺が火傷して息ができなくなることもあるよ。」と伝えます。
そのうえで
・ハンカチで口と鼻を覆う
・ハンカチがないときは手、腕、服等で
口と鼻を覆う
・呼吸は最小限に
・煙はどんどん上に上がっていくから
姿勢を低くする
・壁を伝いながら進む
といった対策を伝えます。
そして地震時と同様に、最後にどこに避難するのか(学校や広域避難場所)、どういった過ごし方をするのか(お迎えなのかいつ帰れるのか)などを話します。
火災時は一番大事なことは「煙を吸わないこと」これにつきると思います。
子どもたちは火災の時は火に包まれて亡くなるというイメージを持っています。
これは間違いではないのですが、火災で亡くなる人の多くは、煙の中で意識を失い炎に包まれて亡くなるのです。
しかも、火災時の煙はとても高温です。数百度あります。これを吸うことで気道や肺を火傷し、息ができなくて窒息死することもあります。
「煙は怖い、だからこうするといいんだよ」と具体的な方法を伝えるといいかと思います。
最期に
いかがでしたか?
私が地震と火災の避難訓練時に話すことを紹介させていただきました。
避難訓練を通して、
「子どもと職員の命を守るためにはどうしたらいいのか」
「子どもたちにどうなってほしいのか」
をよ~く考えましょう。
そこが明確になれば、何を話すべきかある程度内容が決まってきます。
後は地域性とか、立地性とか考慮に入れながら調べて、準備をしてアレンジしていきましょう。
先輩の姿を真似することも有効ですよ。
最初は話すにもドギマギしていても、慣れてくればしっかり話せるようになります。
回数をこなしていきましょう。
以上です。参考になれば嬉しいです。ではまた!
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