【その関わり方本当に大丈夫?】子どもの感情の社会化について

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こんにちは!隊長です!

今回は感情の社会化についてのお話です。



皆さんの周りにこういう子はいませんか?

ちょっとしたことですぐキレてしまう
②暴言や暴力をすぐに使う

原因はその子の感情が社会化されていないことが原因かもしれません。

私が若いころ、①②両方に当てはまる子がいました。

なぜそんなことをするのか…
なぜ注意しても繰り返すのか….
なぜ保護者は理解してくれないのか….
もう無理だ…….


私は、対応に苦労して、
精神的に参ってしまいました。


そんな時に読んだ、
大河原美以先生の「怒りをコントロールできない子の理解と援助」に救われました。

この本を読んでなぜそういう行動につながるのか理解できるようになりました。

そこから大河原先生の本を読み漁り、私の中で感情の社会化は子ども対応の基本となりました。

隊長のバイブル、大河原先生の本。どれも良書です。

↑この本もいいですよ。
こちらは子どもに関わる全ての人に読んでほしいですね。

前置きが長くなりましたが、早速みていきましょう!

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結論

感情の社会化とは、
子どもの正と負の感情エネルギーを言語化してあげ、他者と共有できるようになること
を言います。

子どもの、
正の感情エネルギー(楽しい、嬉しい、幸せ、期待、おいしいなど)


負の感情エネルギー(不安、怖い、悲しい、辛い、悔しい、怒り、残念など)

言語化してあげることがとても大切!

感情の社会化がされないまま子どもが育つと多くの問題行動が起こりかねません。

あなたは大丈夫?こんな関わり方していませんか?

いくつか例をあげました。
自分自身を振り返ってチェックしてみましょう。

子どもが転んで泣く
→「泣かない!」
→「痛くない!」
→「うるさい!」

子どもがわがままを言う
→無視!放置!

子どもが悩んでいる、困っている
→「我慢しなさい!」
→「それくらい平気でしょ?」

子どもに対して必要以上に厳しくしつける

子どもが失敗しない(泣かない)ようにいつも先手先手をうつ

要するに

親や保育者等が子どもの負の感情に耐え切れず、子どもの負の感情をなかったことにする関わり方です。

子どもの正の感情は言葉にしてあげられるのに、負の感情になると耐え切れない人も多いんですよね。
この辺の理由も
「ちゃんと泣ける子に育てよう」
には書いてあります。

こんな関わり方をしている方は、今すぐ関わり方を考え直しましょう。

社会化されないとどうなる?

・すぐキレる
・暴言や暴力をすぐ使う
・いじめをする
・自傷行為

 (リストカットなど)
・ひきこもり


など、いろんな問題行動が起こりえます。

社会化されない期間が長くなるほど、
他の社会的要因(家庭環境、非行環境の有無など)とも絡み合い、
問題行動のスケールも大きくなっていきます。

なぜ問題行動が起きるの?

負の感情が外に出せず常に容量一杯になっている

例えば
子どもが転んで泣いたとしましょう。

その時子どもの中には「痛い」「びっくり」といった負の感情があふれます。
そこでお母さんがすかさず「痛くない!」「泣かない!」と言ったらどうなるでしょうか?

子どもは「痛くないんだ」「泣いちゃいけないんだ」と負の感情を抑え込んでしまいます。

それを見てお母さんも「強い子ね」「いい子ね」と満足気に喜んだら、
子どもはますます負の感情を社会化できず=外にだせずに体の中にため込むことになります。

それが続くと子どもは負の感情が常に容量いっぱいの状態になり、
ちょっとしたことでキレてしまい暴言や暴力につながります。

このようなお母さんのもとでは、
自分の負の感情を出すことができず、
外の世界で負の感情を爆発させることで
消化している
のです。



負の感情はなかったものにはならない

また、人間は痛みや恐怖等には
「戦う、逃げる、固まる」
という行動を取ります。

負の感情が社会化されない子は
固まるという行動を取りやすくなります。

心を無にして恐怖や不安を感じる危機的状況をやり過ごそうとします。

ただその時の感情がなくなるわけではないので、
大人になってその時の恐怖や不安がフラッシュバックしてしまうことがあります。

いわゆるトラウマというやつです。

じゃあどうすればいいの?

今まで上記のような関わり方をしてきた人はもう手遅れなのでしょうか?
答えはNoです!
今からでも遅くはありません。

「楽しいね」「嬉しいね」
「痛かったね」「怖かったね」
「びっくりしたね」「腹が立つね」等

言葉にしてあげましょう。

気づいた時から子どもと向き合い、
子どもの正と負の感情を言語化してあげましょう。

一朝一夕には無理ですが、大人の変化は子どもにも必ず伝わります。

いつからでもやり直すことができます。

ちなみに以前書いた暴言を減らす方法の記事(指導員向け)はコチラです。

最後に

感情の社会化についてお話させて頂きました。

子どもの負の感情と向き合うには
時間、気力、労力が必要です!

自分のコンディションにも左右されます。
日ごろから整えておきたいですね。


ただ、私の記事を読むより、
大河原先生の本を読むほうが何倍もわかりやすく、
良いことを書いています。

とりあえず読んでください!

「親には子どもの感情を育てる義務がある」

    「ちゃんと泣ける子に育てよう」副題より


学校関係者向け

保護者向け

1万字超えてしまいました(笑)
長々とありがとうございました!

ではまた!

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