「児童館・学童クラブ・新放課後子ども総合プラン」の特徴と違い【ざっくり解説】

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こんにちは、隊長です!

みなさん突然ですが
「児童館」
「学童クラブ」
「新放課後子ども総合プラン」
の違いを知っていますか?
良く児童館に遊びに来るパパママから
以下のような質問や声を聞きます。

「児童館や学童クラブって何ができるの?」
「学校で学童みたいなのやってるけど、何かよくわからない。条件とかあるの?」
「子どもが小学生になったときに利用できる所を知りたい。」

今回は細かいところは抜きにして
ざっくりと説明しますね!

どうぞ!

対象や利用条件をまとめるとこんな感じになりますね。

この表の内容も自治体や運営主体(公営か民営か)によっても変わってくることが多いです。

パパママはわが子が小学生になったときに
どういう居場所があるのか今のうちから学んでおきましょう。
職員の方は聞かれた時のためにここでざっくりとおさらいして、自分が働いている自治体の状況をしっかり把握しておきましょう。

それでは見ていきましょう!

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児童館

児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設の1つで、地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする児童福祉施設です。(厚生労働省HPより引用)

市区町村が運営する公営、社会福祉法人や株式会社等が運営する民営があります。

名前も○○児童館、○○児童センター、○○館と色々あり、児童館の規模も小型~大型まで様々です。

利用できる人は?

0歳から18歳未満の児童です。高校3年生までの利用が一般的です。未就学児は保護者の付き添いが必要となります。

何ができる?

乳幼児親子
・館の遊具や部屋で自由に遊べる
・年齢別の組織(クラブ)活動、栄養講座等の各種講座、体操教室や遊びイベントへの参加。
・子育て相談
・母親クラブ(自主活動等)
・授乳、おむつ替え
・昼食、おやつを食べられる(現在コロナのため実施してない館が多い)
など

小学生
・館の遊具や部屋で自由に遊べる
・宿題や学習ができる
・個人遊びも集団遊びもできる
・学年別組織活動、おまつり、体操教室・工作等の行事への参加。
・行事の参画(実行委員活動)
・昼食、おやつを食べられる(現在コロナのため実施していない館が多い)
など

中高生
・館の遊具や部屋で自由に遊べる
・宿題や学習ができる
・個人遊びも集団遊びもできる
・行事への参加、参画
・音楽活動、ダンス、スポーツ等、専門性の高い活動ができる
・昼食、おやつを食べられる(現在コロナのため実施していない館が多い)
など

特徴①

自由度の高さ
いつでも好きな時に遊びに行くことができ、好きな遊びができ、好きな時に帰ることができます。出入りはほとんど自由です。そのため高学年にもなると出たり、入ったりが頻繁にあります。地域のいろんな所で遊びたい高学年にはうってつけです。低学年の子には保護者がしっかり言わないと勝手に館外へでて、どこかへ遊びに行ってしまう可能性がありますので気を付けましょう。

※現在はコロナのため、世代ごとに利用時間を分けていたり、利用可能人数・時間を制限していたり、予約制にしていたりということがあります。行ったら断られたなんてことがないように、利用の前には事前に確認することをオススメします。

特徴②

異年齢交流
児童館は利用者層が幅広いです。それは子どもだけでなく、多くの大人も児童館にはいます。パパママのほか、地域のボランティアとしておじいちゃんおばあちゃんも来館します。様々な世代と関りが持てます。子どもにとっては様々な人と関わることでたくさんの刺激を受け、世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え方の人がいるのだと学ぶことができます。
ただ、コロナのため今は異年齢交流が減っているのが残念ではあります。

特徴③

イベントの多さ
児童館では乳幼児、小学生、中高生と様々な世代でたくさんのイベントを行っています。

最初に書いたように児童館は、地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的としています。
そのためにはまずは児童館がどういう所で、どんなことをしているのか知ってもらい、来館してもらえるようにする必要があります。そのためにイベントはうってつけなのです。もちろんイベント自体にも、子どもの育ちの上で大切な想いが多く含まれています。

学童クラブ(放課後児童健全育成事業)

児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。(厚生労働省HPより引用)

運営は公営と民営(社会福祉法人、株式会社、父母会等)があります。

名前は放課後児童クラブ、○○学童クラブ、○○学童保育所など様々です。

利用できる人は?

基本的に小学1年生~3年生。自治体により4年生まで、6年生までとバラツキがあります。利用するには保護者の就労・疾病・介護等により保育に欠ける状態であることが条件になります。

何ができる?

ある日の1日の流れを簡単に説明します。

・学校がある日
放課後~登所
宿題
自由遊び・集団遊び・行事
おやつ
自由遊び・集団遊び・行事
帰りの会
延長保育

・学校がない日
登所
学習の時間
自由遊び・集団遊び・行事
昼食
自由遊び・集団遊び・行事
(夏休みは午睡がある所もあります)
おやつ
自由遊び・集団遊び・行事
帰りの会
延長保育

他には遠足・季節行事・父母会行事などもあります。児童館併設の学童クラブの場合、児童館の中で過ごせたり、行事に参加できたりします。

特徴①

家庭の代わり
保護者が就労等により、家で保育できない家庭の代わりの場になります。基本的に子どもは行かねばなりません。子どもにとってはある程度集団行動を強いられ、昼食の時間、おやつの時間、○○の時間といった縛りが発生します。学年が上がるにつれ、「外で友達と自由に遊びたいから退所する」といった子も増えていきます。
保育園のように連絡帳を通して施設と保護者のやり取りが多く行われます。学童クラブは保育園に比べ、まだまだICT化は遅れています。

特徴②

費用がかかる
保育料、おやつ代、延長保育料等の費用がかかります。自治体により助成制度もありますので、お住いの自治体に確認の上、利用できる家庭は利用しましょう。

特徴③

色々な場所にある
単独学童施設、児童館併設、学校の敷地内にある施設など様々です。
学童クラブによっては複数の小学校や私立小学校の児童が利用することもあります。
時代の流れ的に今後は学校の敷地内で行われる新放課後子ども総合プランに移行・再編されていくと思われます。

新放課後子ども総合プラン

文部科学省の「放課後子ども教室」と厚生労働省の「学童クラブ」を小学校の中で一体的に行う事業の総称を指します。

「放課後子ども教室」は学校の空き教室を利用して、放課後または学校休業日に、安心・安全な居場所を提供し、体験活動や交流活動を通して豊かでたくましい子どもを育てることを目的としています。
学童クラブは先述したので省略しますが、要するに「放課後子ども教室機能」と「学童クラブ機能」を学校の中で一緒にやっちゃおうよという計画です。

利用できる人は?

放課後子ども教室機能
その学校に通う1~6年生全員

学童クラブ機能
その学校に通う1~3年生のところが多い。保護者の就労・疾病・介護等により保育に欠ける状態が条件。

※自治体によって変わることがありますので、ご注意ください。

何ができる?

基本的には学童クラブの項で記述した内容とほぼ一緒だと思ってもらって構いません。

放課後子ども教室と学童クラブのおおきな違いはおやつ・延長保育の有無くらいです。
学童クラブ機能は費用がかかりますがおやつ有、延長保育有です。
放課後子ども教室機能はおやつ無し、延長保育無しなところがほとんどだと思います。
また放課後子ども教室は保険料がかかる施設が多いようです。

特徴①

学校内で完結
親からすると「放課後を学校の中で過ごせるから安心・安全だよね」という方が多いです。学校行事がなければ、校庭や体育館も使用できます。

ただ、子どもからするとメリットデメリットありますし、私としても子どもの育ちを考えると大手を振って「良いことだよね」と言えません。事実、ほとんどが低学年の利用になっています。高学年にとっては学校は余暇を過ごすには制約も多いし、狭いんですよね。

特徴②

制度がわかりづらい
「いや、これ特徴?」って言われたら怪しいのですが、私たちのような職業人でも、実際に働いたことがない方や、新入職の方はよくわかってない人が多いのではないかと思います。なので、一般の方はさらによくわからない方が多いのではないかと思います。
自治体によっては名称も様々ですし、対象や利用時間もマチマチ。自分の住んでいる自治体で一度確認することをオススメします。

特徴③

主流になりつつある
時代の流れ的に新放課後子ども総合プランが国から猛プッシュされており、小学生の居場所として確立されつつあります。
今後、学童クラブは学校の中に新規開設、統合され、小学生は学校の中で過ごすことを強いられるようになるのではないかと思っています。そうすると児童館は小学生の居場所としてではなく、乳幼児や中高生のための施設になっていくのではないかと予想しています。(とても嫌なことではありますが・・・。もっと児童館をPRしなくては・・。)

最期に

ざっくりのはずが長くなってしまいました・・・。スミマセン。
今回は児童館・学童・新放課後子ども総合プランの特徴と違いを解説しました。

気になったものはぜひお住いの自治体のホームページから調べてみてくださいね。

学童や放課後子ども教室等を利用していても、児童館は利用することもできます。
(例:児童館の行事に参加させたいから、その日は学童休む・学童休みの土日は児童館を利用する等)

ちなみに、私の子どもには1,2年生くらいは学童中心、3年生は学童・児童館を混ぜながら、4年生以上は主に児童館を利用してもらおうかなと考えています。(あくまで計画です。子どもの意見や性格によってはどんどん変更します。)

みなさんもライフスタイルを考えながら、どの施設を利用するのがいいのか考えて、情報収集していきましょう!

以上です。参考になったら嬉しいです!
では、また!

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